ニシンの管理

何世紀にもわたり、ノルウェー人の食生活において重要な役割を果たしてきたニシンを、近年は世界中で分かち合うようになりました。したがって、魚資源の管理をすることは-特に産卵地において- は栄養価が高くて美味しいニシンをこれからも楽しみ続けるためには極めて重要です。

歴史的に、ニシンの生息数管理は恐ろしく困難なことでした。ニシンがその生涯にわたって莫大な距離を移動するからです。今日のソナー技術と近隣諸国の協力により、産卵するニシンの数を追跡し、繁殖に十分な個体数の水準を維持することが可能となりました。

Graph showing stock size and catches of Norwegian spring-spawning herring 1907-1997

ノルウェー春産卵ニシンの産卵親魚数(青線)と漁獲量(白線)の変化 1907-1997

1950年代から60年代になると、ノルウェー春産卵ニシン漁はより効率的になりました。
これは国際貿易にとっては素晴らしいことでしたが、生息数の大幅減少を招きました。私たちは貴重な教訓を学び、生息数を持続可能な水準まで上げるべく、厳格かつ能率的な漁場管理を実施しました。

持続可能な未来に向けて

Graph showing stock size of Norwegian spring-spawning herring 1988-2013

長く高水準を維持してきたノルウェー春産卵ニシンの生息数ですが、近年、減少に転じました。2016年の産卵親魚量は358.6万トンと推定され、これは予防的警戒水準の500万トンを下回っています。25cm未満のニシンを獲ることは禁じられていますので、漁はもっぱら親魚に集中します。

北海ニシンは持続可能な水準で漁獲されていますが、自然死亡率の時系列の変更による基準海域の見直しが2014年に行われ、これに応じて漁獲枠も調整されます。予防的警戒水準を上回るよう、今後数年間は漁獲枠が少なくなります。

4年間の産卵過程

卵の生存に必要な細かい条件からニシンの幼魚が海を渡る旅路までを把握します。ニシンの数量管理が複雑かつ骨の折れる作業なのは無理もありません。

Infographic showing a map of Norway with arrows pointing towards the coast of Northern Norway

2月~3月

ノルウェー春産卵ニシンは2月~3月に産卵、主な産卵場所はノルウェーの北西部沿岸ですが、ノルウェー北部の海岸沿いでも卵を産みます。

Infographic showing herring eggs on the bottom of the sea

ニシンは海の底に卵を産みます。孵化するのはおよそ三週間後です。

Infographic showing the hatched larvae drifting with the current

孵化したての幼魚は、海流に乗って海岸沿いに北へ漂い、初夏のバレンツ海に流れ込みます。

Infographic showing fish swimming westward

その後、ニシンの幼魚は「ピルチャーズ」と呼ばれる稚魚に成長します。3〜4歳になると海岸に沿って南西へ泳ぎ、徐々に産卵親魚の群れと合流していきます。

Infographic showing a herring thinking about food

産卵を終えた親魚は餌を求めてノルウェー海までの長い旅に出ます。

ノルウェー漁業の真実

2015年度、ノルウェーでは313,132トンものニシンを捕獲しました!

出典: 漁業管理庁

 

漁獲枠の輸出への影響

漁業がニシンの生息数に与える影響を軽減するため、枠量は継続して減少しています。2015年度、ノルウェーのニシン輸出額は24億ノルウェークローネでした。
厳しい規制を反映し、2014年度と比較して3.27億クローネ(約7%)も低下しました。

Infographic: two moneybags on a scale. 2.4 billion NOK. 327 million NOK.